Case
買取スタッフのヒトコト
こんにちは、査定デスクです。
今回は、当店でお買取させていただいた旧型ZOIDS「キングゴジュラス」のメンテナンス(主に清掃作業)についてご紹介いたします。
■キングゴジュラスについて
キングゴジュラスは、大陸間戦争(第一次大陸間戦争)の末期に、ヘリック共和国がガイロス帝国(暗黒軍)との決戦のために総力を挙げて開発した、ティラノサウルス型の最終決戦用ゾイドです。(Wikipediaより)
今回お買取させていただいたのは、1990年にトミーより発売された「RPZ-24 キングゴジュラス」。
その後、2008年には復刻版も登場しましたが、旧版とは一部仕様が異なります。
本体には単2電池2本・単3電池2本を使用し、スイッチを入れると以下のような複雑なアクションを展開します。
尾を左右に振る/両腕を上下させる/胸部のスーパーガトリング砲が回転/発光ギミック付きの目/同時に歩行動作を行う
という、当時としては非常に豪華な可動仕様が特徴の一体です。
その重厚感と存在感は、まさに「最終兵器」と呼ぶにふさわしい迫力を備えています。
■買取品のご紹介
今回買取させていただいた「キングゴジュラス」がこちらです。
画像からもわかるように、ホコリや汚れが全体にびっしりと付着しており、動物の毛(猫でしょうか?)も混じっていました。
おそらくリビングなどで長年飾られていたのかもしれません。
■まずは分解・洗浄から
幸いにも、接着剤などで固定されていなかったため、分解作業を開始。
しかし難関がひとつ…。
やはり多くのサイトのメンテナンス記事で言及されているように、ゴムキャップの硬化がかなり進んでおり、手で外そうとしても手で取り外そうとしてもびくともしない、もしくは粉々になってしまう状態でした。
そんな中、救世主となったのが「ネジザウルス」。
軽くつまんで回すことで、粉砕させずに取り外すことができました。(※強くつまむと粉砕します・・・)
多少のキズはつきましたが、再利用は可能なため、今回は目をつむることにいたしました。
■分解後の状態と補修箇所
バラバラに分解されたキングゴジュラスの一部がこちら。
画像には写っていませんが、前オーナー様による補修の跡も見られ、大切にされていたことが伺えました。
再販に向けて、当店でも可能な範囲で清掃、補修を進めてまいります。
※洗浄中の写真は撮り忘れてしまいました。申し訳ありません…。
■メカ部分のクリーニング
内部のメカ部分は洗浄が難しいため、外側をウェットティッシュとエアダスターで丁寧に拭き取りを行いました。
液漏れ跡もなく結構綺麗です。
動作に期待が持てます。
■乾燥・組み立て・完成
全パーツをしっかり乾燥させた後、組み立てを行いました。
今回は、なんとアイテムに説明書を同封いただいておりました!
これがなければ分解・組み立てがかなり困難だったと思われます。
お送りいただきありがとうございました!
そして、完成した姿がこちらです!
冒頭でも記述しましたがとにかくキャップが足りません・・・。
硬化してしまってますが社外品や中古パーツも見つからないので今回は動作の主要部分のみに取り付けて完了となります。
なお、ゴムキャップを柔らかくする方法や、パーツの漂白といったメンテナンステクニックもありますが
今回は時間の都合で簡易メンテナンスまでとなりました。
時間があれば、よりディープなレストアにも挑戦したいところです。
ちなみに動作は・・・動きませんでした。
しかし、見た目はかなりスッキリし、どこか精悍な表情になったような気がします!
この度は貴重なお品物をお売りいただき誠にありがとうございました。
今後も当店では、思い出の詰まったアイテムを丁寧にお預かりし、次の方へとつなげてまいります。
ご自宅で眠っているおもちゃがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
担当:IM