買取スタッフの
ヒトコト

　マイケル・ジャクソンの名を知らない人はいない、と言っても過言ではないでしょう。

　1958年、アメリカ・インディアナ州に生まれたマイケルは、兄弟とともに「ジャクソン5」としてデビュー。メジャーデビュー曲“I Want You Back”を皮切りに“ABC”や“The Love You Save”などのヒット曲を生み出し、全米を席巻します。

　その後、1983年にソロデビューをしたマイケルは、自身最大のヒットシングルとなる“Billie Jean”を発表。同年に開催された「モータウン25周年記念コンサート」では、マイケルの代名詞ともいうべき“ムーンウォーク”を初披露しました。

　今回ご紹介しているパッケージに描かれている“ゼロ・グラビティ”もまた、まるでイリュージョンのようなパフォーマンスですね。足を床につけたまま、斜め45度まで傾いていく様は、地球の重力に抗うようで、マイケルの超人ぶりを強く印象づけるものだと思います。ちなみにこのパフォーマンスは、アメリカの特許を取得しているそうですよ(※マイケル・ブッシュ、ダニエル・トンプキンスと連名での取得)。

　その後も、マイケルは、次々と革新的なミュージック・ビデオを発表します。それまでの「プロモーションのためのビデオ」ではなく、“Thriller”や“Bad”など現在の音楽シーンにも多大な影響を与えたと言われている「ストーリー性のある、ミュージカルのような魅せるビデオ」を生み出します。
　私もまさにマイケル世代なのですが、“Thriller”を目にした時の衝撃は、今でも鮮明に覚えています。マイケルが狼男になっていくシーンは、夢に見るほどビビりました(苦笑)。いやぁ… 怖くないですか？ 目が金色になって、牙が、爪が伸びて… ガッツリ狼男に変身しちゃうなんて！ 夢を見た日には「現実でなくて良かった…」と子ども心に思ったものです。

「King Of Pop」と称されたマイケルは、2009年6月25日、突然私たちの前から姿を消すことになります。各国のメディアは、彼の歌や映像を流し続け、全世界が彼の死を悼んだことは記憶に新しいのではないでしょうか。突然の出来事に、『HISTORY TOUR』以来、実に12年ぶりに行われるはずだったツアー『THIS IS IT』も、幻の公演となってしまいました。

　今もマイケルの曲を聞くだけで、誰にも真似できない光り輝く彼のパフォーマンスが頭の中に蘇ります。決して熱狂的なファンではない私でさえそうなのですから、彼とともにあったファンの皆さんにとってはなおさらのことでしょう。きっと、世界中のファンの心の中には、今もなおマイケルの存在が息づいていることと思います。